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それぞれのココロとカタチ

TCM 2010 その4

<第14戦 シカゴランド>

大きなトラブルアクシデント起きないでレースした時は、チームの調子が悪くてリザルト残らないとか、そんなことが多かったですね。
ナイトレース。夕陽の中からスタート。
(映像)これ僕がピットストップして、出てきたところ、いまクルッと回ってるの僕なんだけど(笑)、あれはもう一人のチームメイトが僕が出て行ったところを当てられちゃったというか、一緒に出てきてひっかけられちゃった。
もうな~んで?‥という感じです。
車がダメージを負ってしまってリタイヤ。これはすごい辛かったです。険悪ムード?ならないです、チームはお前は悪くない。あっそう意味ではピットボックスひとつ隔ててはすごい険悪でしたよ(笑)

<第15戦 ケンタッキー>

あこれはボク初のナイトレースです。夜9時スタート。
もてぎの一戦前。これは、超大事にいくぞ、と思って走って、1周目ですよね。前の車と十分車間距離をあけて、走ったんですが‥‥‥
これは本当にショックでした。これはココロ折れました。
僕の前、車いないじゃないですか。急に滑りだしたんですね。いろんな条件あるんですが、あとでデータみたら、本来ダウンホースが インディカーオーバルだとウィングが低いので小さな量しか移らないんですね。だけども1000ポンド、巨大がダウンホースが抜けてるんですよ。なんでかっていうと前の車との車間距離が微妙なポイントだったんです。前はダリオ、これは近過ぎるな、アイオワの経験もあるしここは大事にいきたいから、先に行ってもらってじっくりと空気を当ててペースアップをしていこうと思ったら、その微妙な距離が生み出した超乱気流というか、そこにエアポケットがあった。その部分だけ追い風でこの車と同じような風が流れるシーンがあって、その瞬間ダウンホースがなくなる。その時のアクセル僅か70%ぐらい5速ギヤでホイルスピンしちゃったんですよ。コントロールできなかった。
もてぎの前でそんなむちゃするわけないじゃないですか。ここまで14戦やってきて、みんなもわかってきたでしょ。
でも、守るとこうなる‥‥どうしたらいいんだと。
ここは(ココロ)折れましたね。

<第16戦 もてぎ>

もてきは最高でした。
2年ぶり、3年ぶりか?日本でのレース。みんなもずっと待っていてくれたし、応援もすごかった。もてぎに行く前の1週間いろんなイベントやプロモーション活動にたくさんのファンの方が来てくれて。気持ちもどんどん高まっていくし。
そんななかでの予選‥‥の前にいきなり3周目ですよ(笑)
フリープラクティス走ってて3周目でクラッシュ。本当にこのシーズンを象徴するかのような、まんまボク、みたいな。
あの時これまた信じられないアクシデントなんですが、エンジンオイルのラインが外れて、オイルが出てきた。あれ、実はストレートから壊れていたらしいですね。
後ろからふわーと煙があがって。でも僕はルンルン気分でしたよ、もたぎだし(笑)
スポッターもそれを見て、まずい!と思った。すぐ緩めろー!と。ジミーもストレート行く中で後ろからすごい煙だから、パワーオフパワーオフ(?)‥て言ったらしいですけど。
無線には普通プライオリティ優先順位があって、ある人が言えばそれを上書きして僕に届くようになってるんですけど、‥‥そこはKVレーシングですから(笑)
見事にコンフリクトです。スポッターとジミーがお互いにわーわー言ってて、でも俺には何にも聞こえない。でも言われても無理でした、あの状態でアクセル離したって320キロも出ていてブレーキも踏めないし、右リアタイヤもずるずるだったんで。
コーナーに入っていっていったら、すーと信じられないクラッシュして
予選はなんとか走りました。
ちょっと痛みはありましたが体は大丈夫でした。車は、もちろんみんなが応援してくれたってのもあるし、それを受けてメカニック全員モチベーション上がって、何とかしてあげなきゃ、と直してくれた。
最初のプラクティスは3周で終わってしまい、2回目のプラクティスもほとんど終わり、残り10分あるかないかというときにようやくコースインだったんです。
で実はあの時コースインして、インストレーションラップで確認して予選だったら、多分最後尾だったと思います。だけとあの時トータル10何周走れてるんですけど、それは何でかって言うと、あのセッション延長されてるんですよ。主催者が僕が出てきた時間をみて、これはあまり走れないだろう‥ということで、競技長が、延長だと。
地元のもてぎの管制塔のスタッフも意味が分かんないし。何が延長なの? いいから黙って延長だと(笑) IRLのブライアンが、見てみろと。今出てきたドライバーは誰だと。こんなんで予選なんか走れるわけないだろうと。そういう無茶苦茶でプラクティス15分間延長。本当に感謝です。マックスモズレーだったら絶対にありえない、10分短縮ですよ(笑)
予選は、みんなの応援もあったし、行くしかない。絶対失敗はできないけれど、余力残したくなかったんで思いっきりいきました。
予選10位、あれは嬉しかった。
(大谷)もてぎの関係者に聞いたけど、もてぎがオープンしてから今まで、あんなに歓声が起きたことはなかったらしいですよ。

決勝もいろいろありましたね。エキサイティングで(笑)
日本のレースに戻ってくるのは本当に特別ですね。
ここは3コーナーすごく難しいです。アクセル完全にリフトするし。ここで抜いた時もブレーキしながらコーナーに入ってきてダウン二つぐらい落とした。
このレース、シーズン集大成的なものにしたかったし、自分自身もコース上でできることはすべてやったつもりです。
ここもインディ500みたいになかなか2台並んだままいけない、そんな難しさがある。特に3,4コーナーはすごい難しかった。
結果は12位、決して満足できるリザルトではなかったけど、僕としては、精いっぱいのことはやったかな。

<第17戦 マイアミ>

ここは最終戦らしい走りやすいオーバルということですごく楽しみにしていた。サイドバイサイドのバトルを楽しみながら上位を目指そうとしたんだけすど、なかなか走れなかったです。結構バンク角もあるんですが、割と難しいバンクで下よりも上に上がれば上がるほどバンク角が大きくなっていく。
ちゃんと生き延びたんですけど、トップグループに入ってやりたかったんが叶わなかった。

オーバルありストレートロードあり1年間こんなレースをしてました。

TCM 2010 その3

<第9戦 ワトキンスグレン>

ここは、スパ・フランコルシャンのちっちゃいバージョン、イギリスオールトンパークとかブラウンズハッチみたい。
予選5位。ロードコースにはいったら勝手知ったるというか負ける気しない。まだフロントローとった事はないけれど、予選では上位に行けるようになってました。
雰囲気もF1と近い。路面はところどころ色が変わってコンクリートパッチがあったりとか、プレーキングポイントやターニングポイントでどうして路面のミューが変わるんだよと。そういうめちゃくちゃなコースづくりだったりする。こればっかりはしょうがないですね。F1だったらFIAに言ったら一晩で直りますけどね(笑)。
(映像)前はジャガーでF1走ってたジャスティン・ウィルソンです。インディカー追い抜きバトルすごいです。さっきもストレートの区間ギリギリ全開で曲がるようなコーナーなんですけど、上り坂で、あんなところも前の車の空力影響がF1よりも受けにくい。空力的にそんなに洗練されてないんで、1人で走っていてもちょっと乱気流的なとこもあるから(笑)。後ろに入っていてもそこそこ走れちゃう。
徐々に順位を上げ、良い感じで走れていたんですが‥‥ピットインです。
これ、全員入ってくるんですね。大混乱のなかで(トップピットインの上げ下げ順位)僕はマイナス2。茂木だけじゃないんですよ、ずうーとこうだもの(笑)
この後コミュニケーションのトラブルもあって、ピットストップさらに上手くいかなくて、順位を下げてしまうんですけど。

<第10戦 トロント>

ここも難しかったですね。すごく狭くてパンピーで。
‥‥もう説明するの嫌になってきたもんなー。まあこの後信じられない光景が飛びこんでるんで。
このシーン、僕は外側で、なんでこっちにくるんだって‥チームメイトですよ。
ブレーキングの点線に対してこっち来てますよね。ホントに勘弁してほしかった。

<第11戦 エドモント>

空港を閉鎖して、でも普通に使ってるんですよ。朝と飛行機降りてきたりするんですから。
この広さ、滑走路ですよ。お前、ここ走るなよって(笑)
ちなみにここは決勝最高順位でした。聞いてくださいよ。その9位だって最終ラップの5周くらい前に追突されて、くるんと回ってみんなに行かれた後の9位ですからね。

<第12戦 ミッドオハイオ>

(映像)ペンスキーとガナッシにはさまれて、走っていて本当に気持ち良かったです。、
テレビ見てもアップダウン起伏ありますが、実際凄いんでよ。小さいコースでブレーキング激しいところも二つぐらいあって、オーバーテイクも結構できるので。
ここは事前にテストができたんです。だからレース行く前にどんなことが起きるのか分かってる、タイヤのスペックとか。
(映像)いまタイヤ交換してるんですが、僕は止まるところで止まってるんですが、ホースが届かない。ガソリンが入らなくて3番手から8番手‥‥ああこれ11番手まで落ちている。本当にショックでした。これ何とかしてコース上で何とか2番手3番手まで返さなければいけないと無茶苦茶気持ちが高まっちゃって。
再スタート、行かなきゃいかなきゃ‥‥行き過ぎちゃうんです。
(映像)‥あれです。ほんとどこに行くんだよっていうくらいですよ。
でもホント聞いてくださいよ、もう勘弁してほしかったです。ここまであんなに一杯あって、やっと2番手3番手走って手応えつかんだのにあんなふうになって。それでもなんとかして挽回しなくちゃいけない、また例によってコールドタイヤだったりなんだり‥まあもちろんそれを踏まえたうえでレースをしなくちゃいけないんだけど、
‥‥はあ~~‥‥難しかったです。でもひとつひとつ勉強してるんです。

<第13戦 インフィニオン>

ここもアップダウンの激しい良いロードコースだと思うんですけど、僕ら3台とも非常に苦しかったです。車がどうもうまくいかない、スピードが乗ってこなくて苦しいレースでした。シリーズの中で安定してスピードを出すのはすごく難しいなあ‥と。
特にワンメイクシリーズ、各車の差がすごく小さい分、本当にちょっとしたことが大きな差になるというか。

TCM 2010 その2

<第5戦 カンザス> 

初オーバル、典型的なコースです。
ローリングスタート時点で250キロオーバーだから、このコーナーで320キロぐらい出てるのかな。2台並んで走る状態が結構多くて、それも初めての体験だったです。
(映像)これ前が武藤選手です。
ブーンと僕が近付いていって、ふっと今前に上がったんじゃないですか。あれは前の武藤君が作り上げる乱気流に影響されて、僕はコーナーができなくなって上にあがっちゃうんです。で今度は内側に車をずらしてますね。内側をのぞきながら自分の車に少し空気を当てて曲がらないといけない。そういう難しさというのは、実際にやってみないと本当に分からない。(自分のラインが持ち上げられたりするのを)修正したり、簡単なように見えてすごく難しい。
この後僕がもう一回追いかけて、武藤選手は、前はマリオかな?追いかけていくんだけど、せっかく縮んでもまたずれちゃっている。微妙にアクセル数ミリ戻すだけであんなになっちゃう。全開では曲がれない。今、エリオの車とやりあってますが、内側走ってる時と外側と空気の流れが違うんです。
ブレーキング競争一発で抜くというのではなく、これもう何周目ですか?ずうっと横にいて出れないんです。僕インコースインコースと回ってきて、前にペンスキーもう一台あらわれてスリップ使われ今度は外が伸びちゃう。これの繰り返しみたいな。
でも楽しかったですよ。初オーバル、(エリオとやりあって)うわあこれ凄いと思った。
(映像)ああ、これ嫌なシーンだな(笑)
ワルツを踊るように2人で(武藤選手と)降りていくんですよね。ジェミニのCMか‥っていうぐらい。
きつかったです。(不仲説が流れたり)武藤選手嫌いじゃないですよ(笑)
このときはリスタート。さっきも話したように、インディカー車線変更は基本的に認められてないです。特にスタート混乱している時は自分のラインを守る。内側で行くのなら内側で決める、外側なら外側で。もちろんレースなんで何かあった時は避けなきゃいけないけど、基本的には必要性がない限り車線変更はしない。
そのためにスポッターがいて、彼は第二の目なんです。僕の見えるのはまっすぐとプラスバックミラーでカバーできるちょっと後ろだけ。そこから後ろは全部(スポッター)。車線変更なんかした時は危ないので、スポッターが、インサイド、アウトサイド、ここにいるとジャストルッキングとか。今日ロジャーを連れてくればよかった(笑)
ここにいると見てるよ。見てるって事は相手非常に接近していて、内側からさっき武藤君に僕がやったように、内側から空気を貰ってるのに、僕がもしここでチョップイン、要するにカットしたらこのドライバーは行き場を失って上にあがっていっちゃうんですよ。
だからリスペクトをしなければいけない。
で問題は、僕これすでに武藤選手の外側にいるわけですよね。で武藤選手は僕が外にいるのをスポッターからの情報で知っている、でも近過ぎです(笑)
問題はオレンジ色の車なんですオレンジの車の内側注目してください。誰もいないでしょ。
どっから上がってくるんだと。黒い車線みたいにラインなってますね、あの右はじの一番下のラインにいたんですよ。僕それ確認してます。それがずんずんずん上がってきて、この時点で僕はオレンジ色の車が見えないんですが、武藤選手が僕のところにぐんぐん来るように映った。アクセル全開スタートなんでもう避けきれないです。武藤選手が内側から上がってくるから外側に行くしかない。外側ギリギリまで行ったけど壁‥‥残念ながら二台接触。この後不仲説が流れたわけで(笑)。ごめんね~武藤君。
あの瞬間、無茶苦茶俺は悪者でしたけど。でもコメンテーターはプロだから直ぐわかるので、これを見て武藤は行き場を失ってる‥‥で佐藤はしょうがないね‥と。ま、ありがたい限りです(笑)

<第6戦 インディアナポリス>

アメリカのレース史そのもので来年100年だそうです。日曜の決勝だけで40万人。鈴鹿も凄い人が入るじゃないですか。2006年スーパーアグリ最後の年に16万5000人でチケット完売です。その二倍以上ですよ。サーキットの敷地としては、オーバルコースだから半分くらいじゃないですか。だからすごい人ですよね。
それぐらい盛り上がる。選手紹介もかなり時間をかけてやるし、レースは決勝日1日なんですけど3週間くらい時間をかけて、1週間プラクティスをします。その後に予選も2日間かけてやって、それが終わってから1週間プロモーション活動をして、ドライバー全員日帰りでニューヨークで行っちゃったりとか、主催者が全部プロモートするわけです。
これは普通のレースよりも長い500マイルの距離。
僕は最後尾からのスタートでした。この雰囲気というのは経験してみないと分からない。ものすごい盛り上がりです。てか、めっちゃくちゃ速いんですよ。
(クラッシュ映像で)‥‥あ、これ僕じゃないですよ(笑)
このコースは特別なウィングを使えるので、平均で350キロぐらいです。
(クラッシュでウォール側からマシンが下りてくるシーン)よけるのも怖かったですよ。僕これすぐ後ろからきますけど、こっちに来るなよって(笑)
ピットストップ平均7回くらいするので、最後まで誰が勝つか分からない。
でもさっきサイドバイサイドやってたエリオが3回勝ってるのかな。インディ500マイスターですよね。
すごい大クラッシュが最後にあったんですけど、外側にいたドライバーも、みんなギリギリで走ってるんですよ。だから燃料がギリギリで最後の最後足りなくてガス欠しちゃって、避けられなくてそこに突っ込んでった。今みたいな時に、さっきのカンザスだったら2台内側から回れるんですけど、ここインディアナポリス、速度というかダウンホースに対する相対的な意味ではめちゃくちゃカーブがきつくて、一本のアウトインアウトでなくちゃ曲がれないんです。それを200周。130Rを200回、あっ違う800回あるんですね(笑)
かなり疲れました。でもいい経験になりました。

<第7戦 テキサス>

テキサスのバンクはすごいです。テキサスはもてぎの倍ぐらいあります。壁に近い。上を走ってると下の車が小さく感じる。
ここは常に2台並んでる、下手すると3台並ぶくらい凄い。
これ夕方スタートですけど徐々に暗くなっていってナイトレースになっていく。初のナイトレース、行くぞ!というレースだったんですけど、陽が沈む前に僕も沈んでしまいました(笑)
これはちゃんと説明します。(映像)これは僕が勝手に張り付いたわけではないです。
僕は一番右下です。コーナリングしていった後にものすごい火花でます。火花を出しながら‥ウォールのほうに行っちゃう。‥
何が起きたかっていうと、右サスペンション、プッシュロッドが壊れました。僕の車、普通インディカーは頑丈なんですが、アクセルワイヤーが切れてみたり、プッシュロッドが壊れたり、あんまりないトラブル続出。俺も何にもしてないんですけど。この時はおとなしく走ってたんですよ。いきなり、もうどうしようもないです。
ポンと壊れてタタタタ‥火花‥‥
自分で運転していて、コクッというのは分かりました。完全トラブルで壊れた‥って無線で言いました。
壊れた瞬間、また佐藤か‥‥って思われるのが嫌でした(笑)
凄いナイトレース楽しみにしてたのに、インディ500の後3戦目でここは良いレースしたいなあと思ってました。
(マシンから降りるシーン)すごい悲しかったです。

<第8戦 アイオワ>

これはもう仕切り直しだと。(予選もよかった)。これ見ても分かるようにショートオーバル一周18秒20秒くらいで行きます。これはロードコース走るウィングです。
(ガナッシュにもう少しで追いつきそうで)めちゃくちゃ興奮しました。トップチーム今年のチャンピオンチームですから。凄くよかったんです。
あるドライバーが電話ボックスの中でナイトファイトをするようなものだと形容しましたが、超接近戦でもうウィングも大きいの付けて、2台3台並んだ状態でしたから。
前を走って、んどん順位を上げていって、僕自身も楽しかったし、チームも素晴らしい仕事をして、このときはピットストップもよかったです。
(ケビン・カルコーベンのインタビュー)訳すと、このままいってほしいと。このまま何もしてくれるな‥とは言ってないですね(笑)
ラインが必ずしも一本ではなく、ドライバーは接近しながら常に苦闘している。ハンドリングめちゃくちゃ重いし、このコースは体力的にも相当厳しいです。
で(映像)‥‥えーー、もう今日止めないか~もう‥(会場爆笑)
あの時は本当にきつかった。
(映像)これは前の2台が周回遅れで僕が接近していった。内側開けていった。僕は当然内側をのぞいていった。内側から空気を当てて、速度が上がるはずだからコーナーで抜こうと思っていたら、スポッターから僕が来てるってことは分かっていたんだけど下に降りてきた。というのは、前の車が怪しい動きをして、彼(アレックス・ロイド)が落ちてきて僕はびっくりしたわけです。目の前バンク角が凄いわけですから。
バンクからマージンがなくて僕はそれ以上下に行けない。もてぎとかのような白線の下があるとかじゃなく、どうしようもないまま、前をかぶされちゃってフロントの空気が全部なくなって、ふっと外側向いちゃって。できるだけのことをして避けたかったんだけど、すう~と上がってっちゃって、うそ‥って感じでした。
このときは2位のトニーカナーンとの差を縮めていった最中だったので‥‥‥
レースをやっていく中で、リタイアリタイア接触接触‥‥が続いたとはいえ、レースひとつひとつに理由がある。自分も人間なんでミスはする。挑戦した結果うまくいかない事もあるけれど、リスクマネージメントを含めてもうちょっと、周回遅れでしかも知らない色の車とか、やっぱり慎重に行かなければいけないとかね、

もうやめません?(笑) 早くいこう。

TCM 2010 その1

(MC川崎かおりさん、ゲスト大谷達也さん文中敬称略させていただいてます)

今シーズンもたくさん応援してくれてありがとうございました。
オープニングで超ヤバいと言ってましたが、超ヤバいシーズンでした。本当にどうなっちゃうんだろう‥って(笑)
「takuma@アメリカ」
まさに新天地でした。
車を持ってきた理由の一つに これまでのレースシーンは皆さんもご存じだと思いますが、インディカーシリーズは内側にいる僕でさえ全く知らない世界で、今日ここにきたら、帰りはインディカースペシャリスト‥になって欲しい(笑)
いつもはトークショーの中でレースをピンポイントで説明すればよかったのですが、今日は全戦振り返ります。しかも映像を使います。初!です。
映像見えますか? 邪魔だったら言ってくださいね。どきますから(笑)

<インディン参戦の経緯>

昨年TCMをした時は、F1の話も相当盛り上がってたし、まだまだどうなるか分からないという感じだったんですけど、いろいろありまして、多分皆さんも詳しいと思うんで。一年半頑張りましたがいろいろな理由もあって、結果的に「走り続ける」という手段を選びました。
それは一年間半待ち続けることでチャンスをうかがっていたし、実際トロ・ロッソのテストもやってその後にルノーの話も相当盛り上がったし、だけども結果的には乗らなかった。自分としてやれることは精いっぱいやりましたが、いつまでも待ち続けてその先があるとは思えなかったし、みんなに1000のメッセージをもらってやっぱりコクピットに戻って自分の走りを目指したい。F1だけじゃない、頂点は他にもある。レースをすることできっとその先に道が開けるんじゃないか‥と覚悟を決めてインディカーシリーズに参戦することになりました。
その背景には今年一緒にやってきたKVレーシング、ジミー・バッサー代表のものすごいラブコールがあって、自分が必要とされている人達と力を合わせてやることの嬉しさもある。そんなわけで新天地インディカーシリーズに挑戦して誰もやったことのないトップを目指したい、と思ったわけです。

<超ヤバかったです(笑)>

最初に乗ったのはセブリングという小さなサーキット。夕方メインのテストが終わった後に一時間ぐらい時間があったんです。
その時に、オーナー、ジミーがとにかく乗せようと。僕とチームのだけじゃなく色々な契約があるんのですが、そこはアメリカ、大きなこころです(笑) 乗っちゃえ、と。
びっくりしました。車が重いんですよ。
たとえばF1は、ドライバー込みで650キロ下回ってはいけないルールがあります。でも車は軽いので50から80kg近いバラストを載せて最低重量をコントロールします。これは(インディカー)バラストをほとんど載せないで800kgオーバーです。
それにはいろいろと理由があって、サイズ的にもF1より大きいです。
だけとオーバルレース、F1より速いわけです。350キロとか、インディ500では380キロまで出る。アクシデントもやはりあるわけで、その時にドライバーを守るコクピットを頑丈にしなくちゃいけない。コストを下げるために、F1はふんだんに高価な複合金属とかカーボンファイバーを使う所をここでは鉄だったりするわけです。でも、外の人は見ても分からないじゃないですか。
コクピットで、この車重いし、パワステなくてハンドル切っても重いし、アクセル踏んでも走んないし、ブレーキ踏んでも止まらない。
最初に僕がインディカーいいなあと思ったのはチャンプカー。カートの時代のターボ。その時はF1みたいになってたのですが、その後にインディカーシリーズとしてはオーバルだけだったんです。基本的に左を曲がることしか考えていない。ブレーキ踏むことも考えてない。
そんな車なのにシリーズが統合して、今年は17戦、オーバル8戦、残り9戦はストリートとロード。この車をでブレーキ踏んだり右に曲げなゃいけない、すごい無理してるんですよね。
本当に驚きの連続。車の違いというのは、ジョーダンからBAR、スーパーアグリ、トロロッソ車に乗って、この世界は何なんだ、昨年ちょっと話したけどF1のカテゴリーの中でも違います。ドライバーはそれに順応していかなければならない。
でもこれはその枠を飛び越えて、全然知らないところからやってきた車に乗る。特にオーバル入った瞬間に、おいこれちょっと待てよ‥‥と凄かったです。

<開幕戦 サンディエゴ>

インディカー初開催でかなり凄かったです。
ローリングスタート、すごい砂煙があがるでしょう。前が何にも見えない。
予選10番手からスタートで、自分どこを走ってるか分からなくなっちゃって。
結果的にスタートでポーンとぶつかって、これ僕‥‥‥終わりです(爆笑)
ちょっと言い訳させてください(笑)
ローリングスタートで僕はフォーミュラカーでやったことないから。とにかく最終コーナー立ち上がってすごい煙が上がってる。あそこコンクリートパッチで、メインストリートはカーニバルを行う所なんです。踊るので滑りやすくなっている。そんなとこ車を走らせたらまずいだろうとみんな言ってたんだけど、主催者は大丈夫だと。GO!で行ったら4速でもホイルスピンしちゃって、あれは無理。僕らも安全問題に関わるので、土曜日の真夜中かけて削ってロードワークして、翌日朝いきなりスタート。あれでも相当ホースの水で洗ったし、フリー走行予選をやった後でも、あれだけ煙がでる。
スタートした瞬間、かなり久しぶりなんで(笑)、ドキドキですけど全開で行きますよ。
エリオが真横のいましたが、僕のほうがスタートが良かった。あっこれ抜いちゃいけないのかと思いスロットル戻して彼を先に行かせて、あっ間に合わないと思い、も一回踏んで、すごい煙で前が何にも見えなくて、そろそろブレーキングだなと思い開始したら全然止まらなくて。初めてフルタンクにして、コールドタイヤスタートでしょ。F1の時はぬくぬくブランケットがある状態だったから。ま、全部言い訳なんですけど(爆笑)
それでカーボンブレーキじゃないでしょ。ブレーキ踏んだらえっ??‥‥で玉突き衝突。というか自分が原因を作ったわけで。

<第2戦 セントピーターズバーグ>

ここは半分空港半分市街地。スリックタイヤでセミウェットの状態でスタート。
僕はこの時真ん中ぐらい走ってました。
それであ、これ‥‥曲がりきれないですね(笑) (スローモーション映像)こういうとき早送りしてくれないと。
これも言い訳させてください(笑)
このライン、インディカーでは大罰なんですよ。僕は知らなかったんです。ブロックしちゃいけないんです。
皆さん知ってました?‥‥えっ知ってた!? 俺知らなかったんですよ。ヨーロッパのレース、F1ブワーと幅寄せするんじゃないですか。当然後ろからつついてくる。無線でこらえろこらえろ!と言われ、そう言われりゃブロックだよねーと。ソフトタイヤスタートして、タイヤがギブアップしてしまって前がボロボロ。あの4周前ぐらい前から無線でタイヤが酷い、1周2秒も3秒もロスしてるから何とか交換してくれ‥‥。でもこらえろ、頑張れと。いやホント無理だから。普通のラインでもすごいブレーキしちゃいけない、後ろからつつかれるからブロックラインんとったら、まったく軌跡がおかしい状況になっちゃって‥‥。
でも結局彼らにとってブロックしちゃいけないというのは当たり前なんです。オーバルレースは速度領域が高いのですごく危険だしロードコースにも適用しましょう、と。
でも俺に言わせれば、チーム、言ってよ!そういうの知らなかった。あんなにしゃかりきになってブロックして自分の順位守る必要はなかったんだ。これをもって知りました。

<第3戦 バーバー>

予選は頑張りました。初のロードコースで、冬に一回テストできたので。
すごい綺麗なコースで、イギリス時代のサーキットに近いかな。コース幅もそこそこあり、アップダウンも結構あって良いコースです。
でトラブル。(映像)この後アクセルワイヤーが切れた。急に。
トップライド走ってて、最初の2戦があんな恥ずかしいレースをしてしまったので、ここはちゃんとゴールしたい。予選もよかったし。5位以上を狙って走ってたんですけど、そういう時に限って切れたしまった。アクセルワイヤーなんか普通切れないですよ。
(大谷)でも1戦2戦よりもビデオだいぶ長かった(笑)
(川崎)なんかこう皆さんの笑いのタマを(?)見てるって言う‥‥
‥‥もう笑っちゃってください。

<第4戦 ロングビーチ>

すごいパンピーで、そして曲がらない。ヘアピンでも切り返さなきゃ曲がりきれない。これもなかなか上手くいかなかったです。
平和に終わりましたが、そのぶん無難に終わってしまった。
ロードコースは今までと似たような雰囲気で走りますが、ロングビーチみたいなストリートコースはかなり難しかった。
F1だとモナコが唯一の市街地コースですが、さっきのアラバマの綺麗なグリーンのロードコースよりもモナコの方がスムーズなんです。
ストリートで今もこんなになってましたけど中に乗ってたらすごいです。
ブラジルなんかストレートで四輪浮いちゃうんだもん。ダウンフォースかかってるのに。

06/20のツイートまとめ

beach_july

@gymkaniann あとは、スタートとトラブルがでなきゃ、‥‥ととのいました??‥となるはず(と、願ってるww)
06-20 15:47

プラクティスのタイムでみると、琢磨ずいぶん頑張ったね。トップに僅差でつけてる。
06-20 07:18

@kitanoshin おはよーございます! 琢磨が良しっ!で終わったので、あとは武藤君‥‥ちょっと心配。全然スピードが乗らなくて‥‥。
06-20 06:59

おはようございます。テキサスの時のように最後までドキドキして待つのも辛いけど、もう終わっちゃった?‥もあっけないか(笑) いいタイム出してくれたので、この後の予選の見方もまた違ってきたね。 という間に、ミルカさん‥orz
06-20 06:51

‥‥で、次のプラクティスは何時から??
06-20 01:17

実は、サッカー中盤からインディのプラクティスの最中、息子のもう一台のPCのネット・無線設定でドツボにハマっていた。せっかく開通したと思ったのに、変にいじり回して‥orz‥また水泡に‥。
06-20 01:15

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