それぞれのココロとカタチ

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家族が入院して

暮れも押し迫った頃、隣市の病院が破産しました。
病院の経営破たん自体は珍しい事ではありませんが、
経営者の著書が、十年ほど前ベストセラーとして評判を博したこともあって、このニュースは割りと大きく取り上げられました。
あの方が院長だったこと、ニュースを読んで初めて知りました。

破産手続き決定を受けて、
外来診療は急遽中止になり、入院患者は随時転院をすすめていく、ということですが、
空きの病床がすぐ見つかるか、また外来で継続していた診療など、様々なケースで関係する方の心配はつきないと思います。

実は、息子が夏と秋、二度ほど入院でお世話になった病院であります。

担当の医師からも的確な処置と明瞭なアドバイスもいただき、信頼できる先生でしたし、
入院、その後の手術のための大学病院の紹介と、本当にお世話になりました。

ただ、印象に残ることがあります。

息子は外来の診察を受けそのまま入院、でしたので、
担当の医師から説明を受けたいと看護士さんに願い、指定された日時に出向きました。

忙しく働く看護士さんに何度か間をおいて尋ねてみたのですが、
こちらに向かってるとか、先生は外出中とか、受け答えがまちまちで、
とりあえず病室で待っていてください、と言うばかり。

結局その日はお会いできず、後で分かったのですが、
当日約束通りに待っていたが、連絡がなかったので外出したということ。
似たようなことは、やはり二度目の入院時でもありました。

用向きがあってナースセンターで声をかけても、なかなか振り向いてくれない。
最初は、ガラス越しで聞こえないのかしらと思ってましたが、
すぐ目の前にいてもやはり同じでした。
申し訳ないけど、忙しいから意図的にこちらを向かないようにしているような感じさえも。

私が目にしたわずかな事で、
人手不足なのかしら、連携が悪いなあ、と言ってしまうのは大変失礼なことではありますが。

しかしその後に入院した別な病院、こちらは大学病院ではありますが、
“病院内の連携”に力を注いでいる様子が、
大勢であっても、一人ひとりの患者にきちんと対応していこうという意識が感じとられました。
もちろんスタッフの人数の多さも感じました。
外来は確かに時間がかかります。
が、複数科の診察があれば連絡を積極的にとってくれたり、
担当外の内容を問われても、たらいまわしせず、該当する部署にきちんと伝えてくれたり。
それは、入院患者の家族の立場になっても、印象は変わりませんでした。

それぞれ短い日数ではありましたが
私が、患者の家族という半歩ほど離れた立場で、クローズアップし過ぎて見えたことなのかもしれません。

ただ、今まで縁のなかった<病院>というものを、
ひとが働く職場として思いをめぐらす、そんな出来事でありました。

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*Comment

あの病院ですか… 

不思議なのは、なんで破産まで追い込まれたか、その理由が報道されてなかったんですよねぇ。開業している医者なんてボロ儲けだろうし、ベストセラーだって出している。なんで?と思ったのですが…。
きっとbeachさんがご覧になった病院の姿は「末期症状」だったんでしょうね。そうなった原因がやっぱりよくわからないわけですが…。
  • posted by こめろんぐ 
  • URL 
  • 2007.01/08 05:28分 
  • [Edit]

おはようございます 

 担当医師の外出…案外、就職活動でもしていたのかも知れませんね。
 入院患者や家族は不満に思うことがあっても、人質に取られているから何も言えなかったりしますね。…入院中に何かされたら嫌ですから。
  • posted by ビートニク 
  • URL 
  • 2007.01/08 05:36分 
  • [Edit]

人はなかなか 

土壇場で踏張るのは難しいですよね。
鶏が先か?卵が先か?
特に病院などは、やっぱり患者の立場にどれだけ立ってくれるか?の一言につきると思います。
  • posted by カンジ 
  • URL 
  • 2007.01/08 09:53分 
  • [Edit]

ふむ… 

これは、書き始めると長くなるのですが端的に申しますと、医療制度改革の歪みの表れだと思います。

大病院はこれから戦国時代です。看護師の人手不足はもはや末期症状で、それに拍車をかけているのが、診療報酬制度の度重なる改訂と方針転換だと思います。
その結果として看護師を取り巻く環境は、勝ち組病院と負け組病院では大きな差となり、自ずと看護師の仕事や患者さんに対する接し方にも表れて来るのかと…。それがbeachさんが経験された様な事となって、患者さんへ還元されてしまうのだと思います。こうなると正に悪循環ですね。

今は診療所だろうが総合病院だろうが、生き残るのは大変な時代です。国民の健康を守る土台が揺さぶられているのに、これからさらに医療財政は圧縮の方向に向かうのでしょう…。

一番安泰なのは補助金をたくさん貰ってる大学系列の病院ですが、こちらは敷居が高いですからね…。結局は患者さん自身が本当に良い医師(診療所など)を地道に探すしかないのかもしれませんね…(;^_^A

  • posted by 考える葦 
  • URL 
  • 2007.01/08 11:23分 
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初めまして。不快な想いをされたようですね。資格職は転職に強いので沈みかけた船からあっという間に逃げてしまうので、残された職員は不安な気持ちを抱えて働いてます。人手不足は当然ながら精神面でも不安が大きいので看護が行き届かなくなるんですよね。言い訳にすぎませんが…。やはり患者さんやご家族にも悪い雰囲気は伝わってしまいますよね。お恥ずかしいです。
医療機関の経営の難しさについて「診療報酬の改訂」や「医療制度改悪(身障者等への負担増)」などがよく原因としてあげられます。これらはたしかに大きな問題ではあります。しかし現実には診療報酬の問題以前に古い経営体質から抜け出せなくて経営不振に陥る医療機関が少なくありません。点数改訂は言い訳ですね。本当に単純な原因で自らの首をしめているのです。私が入職した十ウン年前は、老人は1ヶ月800円・身障者と難病とひとり親は無料でしたが今は…とんでもない負担増ですよね。あの時代はただ待っていれば患者はいくらでもくるし審査機関も現在に比べて査定はゆるかったです。努力なく、ただ医師と看護師と患者さえいれば医療機関の経営は成り立ってきたのです(極端ですが)。今もそんな気持ちで経営しているところが多いんですよね。現実には患者は情報をもとに医療機関を選び、お金のない患者は医療機関を敬遠しているというのに。大抵の病院の対策といえば「医師・看護師の確保」。この目的のために多くの病院は専門の部署を設け年間にけっこうな費用を使っているんですよ。それはもう驚くような額です。成果は…私の職場に限っていえば実を結んでませんけどね…。なぜか医療機関には経営のプロが育たないんですよ。株式会社化の案もありますが…古い職員からこんな声が多数ありました。「医療は儲けや資本主義であってはならない」…。古い技術職ならではの意見です。正義感モリモリなご意見だけにタチが悪いです(笑)この名言の前に多くの職員は何も言えなくなってしまいます…。どうぞカスミ食べて生きていって下さい(笑)経営がうまくいかなければ患者に迷惑がかかる…という単純なコトが、資本主義とかけ離れた世界にいる人達にはなかなかわからないようです。こういう病院が淘汰されていくでしょう。
長々と失礼しました。ご家族の病気は患者さん本人はもとよりご家族も大変ですよね。どうかお大事になさって下さい。春には家族揃って楽しくレース観戦されることを祈っております。
  • posted by えいみ 
  • URL 
  • 2007.01/08 16:58分 
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こめろんぐさんへ 

初期の破産の報道で、都内の施設に巨費を投じたあたりから経営状況が芳しくなくなくったのでは…というぐらいで、
その辺のところの後追い記事はないようですね。
二度目に入院した時、売店が閉鎖されていたりしてあれっ?とは思っていたのですが、
思い返してみれば、そういった雰囲気を感じとっていたのでしょうか。
  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/08 20:24分 
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ビートニクさんへ 

“人質”というと何やら剣呑な響きがありますが、
普段の病院とのかかわりのなかで、
意識の中に押し込めようとはしても、それに類する気持ちは、やはりありますよね。
関係ないですが、
子ども達の学校関係の方では、多分にそれを感じました。
“先生”が絡むと、私たちは弱いようです(笑)。
  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/08 20:45分 
  • [Edit]

カンジさんへ 

土壇場で踏ん張りたくても、
私たちの生活とはほど遠い巨額が絡む問題だから、
まるで次元の違う話になってるしね。

普段の医療の現場で、
患者の立場に立つ、というけれど、
医療行為をする者、される者
いかに、互いの立場に尊厳と信頼をもって相対できるか、
けっこう一筋縄ではいかない世界だと思うよ~(笑)。
  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/08 21:07分 
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考える葦さんへ 

あちらの病院では『疾病の早期発見・予防に重点を置いた診療』を主柱として、
さらに高度な医療を必要とする場合は、
大学病院との『地域医療連携』システムでスムーズに流れる…
そういった役割が機能しているように感じました。
現実の国の諸制度の中で現存する病院の経営の問題は、
下のえいみさんのお話でもわかりましたが、
ただ合理化一辺倒ではいかないし、
人の力を最大限生かす策を、と言えばきれい事なんでしょうね。
  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/08 21:34分 
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えいみさんへ 

はじめまして。
今まで字ズラだけを追うだけで、あまり深くも考えなかった医療の現場の問題を、
経験の肉付けをも加えてお話いただき、よく理解できました。
私の言葉が足らなかったのでしょうね。
あの病院での些細な思い事は、決して不快な…というのではありませんでした。
スタッフの方たちは日常の業務を誠意をもって対応していました。
強いて言うならば、えいみさんのおっしゃる、
気持ちのほころびを感じてしまった故の ? ? なのでしょうか。

『経営のプロが育たない…』
なるほどなあ、と思いました。
言い古された言葉ですが「医は仁術」この言葉の重さに振り回されることなく、
さりとて、ま逆の立場に陥ってもいけない。
コメントを読ませていただいて、
しばしいろんなことを考え込んでしまいました。
私の駄文では、えいみさんのお話を受け結ぶことは到底無理ですが、
多面的に医の現場をうかがい知ることができ、
本当にありがとうございました。
楽しいレース観戦まで願っていただき、嬉しいです(笑)。

  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/08 22:37分 
  • [Edit]

難しいですね! 

こんにちは。
beachさんの落ち着いた書き方が印象的です!
やっぱり病院は患者の対応が出来なくなった時点で辞めるべきですよね!まぁ働いてる人間はたまったもんじゃ~ないだろうけど、人間の体で商売してる訳なんで、そのへんはしっかりやってもらわないとね~(マジ!)
ドクターコトー診療所みたいな病院が近くにあったらいいんですけどね!
  • posted by デヴィッド 
  • URL 
  • 2007.01/10 11:08分 
  • [Edit]

デヴッドさんへ 

うちの場合はとっくに退院してましたけど、
もしあの混乱の時に入院していたら、
やっぱり落ち着いてなんかいられないよね。
たしかに『人間の体』が関係しているのだから、
企業の倒産だって影響大きいのに、病院はもっともっと深刻ですね。
  • posted by beach 
  • URL 
  • 2007.01/10 23:13分 
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